お薬について
医院ブログ 2019年05月08日
病院や薬局に行ってお薬をもらう時にお薬手帳を持って行きますよね。
「歯医者では必要ない‼︎」と思われている方がほとんどだと思います・・・が、実は歯科でもお薬手帳を持ってきていただけるととても助かるのです。
歯科の治療は、患者さんの持病や、持病の治療薬に影響を受けます。そのため十分な配慮をして、治療を安全に行い、治療後の経過をよくするために、患者さんの持病や服用しているお薬について、できるだけ正確な情報が必要なのです。
例えば、血液をサラサラにするお薬を飲まれている患者さんが、そのことを黙っていて、歯を抜いたら血が止まらなくて、最終的には救急車を呼ぶ…なんて大変なコトになってしまいます。
そんな事を防ぐために、頼りになるのがお薬手帳です。
お薬手帳を見せていただければ、薬の内容はもちろん、どこの病院で、何科の、どの先生から処方されているかの情報も把握できますので、主治医の先生への連絡もスムーズに行えます。
なので、歯科に来る時もお薬手帳は忘れずにお願いします。
特に注意が必要な代表的なお薬は・・・
★ 骨粗鬆症の薬・注射
骨粗鬆症の薬や注射は、骨密度の低下を防ぐ重要なお薬ですが、抜歯などの傷をきっかけに、顎の骨が壊死するという重大な副作用があることが報告されています。抜歯前には基本的には3カ月の休薬が必要です。
★高血圧症や脳梗塞などの抗凝固薬
血液をサラサラにするお薬なので、血が止まりにくくなります。抜歯や切開などの治療時には、主治医の先生の指示・許可を得てから、前もって休薬をお願いすることもあります。
それだけではなく
・妊娠中の方(レントゲン撮影を控えたり、お薬も種類・飲み方を考慮します)
・アスピリン喘息の方(飲むと発作が出る痛み止めがあります)
・過去に食べ物や薬剤などでアレルギーが出た方(重篤なアレルギーやショック症状を再度引き起こすのを防ぐため)